健康診断で良く引っかかる成人病のひとつに血圧が高い（高血圧）というものがあります。
今回は高血圧がなかなか改善しない方向けに高血圧改善薬の概要と高血圧の新しいし療法を紹介していきます。
【目次】
高血圧とは
高血圧とは、心臓が血液を体内に循環させるために必要な力が通常よりも高く、血圧が常に高い状態が続く病気です。血圧は心臓が収縮するときに最高値（収縮期血圧）と心臓が拡張するときに最低値（拡張期血圧）を指し、正常な成人の血圧は収縮期血圧が120mmHg未満、拡張期血圧が80mmHg未満とされています。
そしてまた高血圧とされる基準は異なる場合もあり、高血圧状態が続くと心臓や脳、腎臓、目などの重要な臓器に損傷を与え、動脈硬化、脳卒中、心筋梗塞、腎臓病、失明などの健康問題を引き起こす可能性があります。
このように高血圧は適切な治療を受けずにいると、あなたの健康に深刻な影響を与える可能性があるため、定期的な健康診断を忘れないようにしましょう。
現在広く使われている高血圧療薬
ACE阻害剤
血管を拡張して血圧を下げる作用があります。主に高血圧、心不全、糖尿病性腎症などの治療に使用されることが多いです。
血管を拡張して血圧を下げる作用があります。主に高血圧、心不全、糖尿病性腎症などの治療に使用されることがあります。
カルシウム拮抗剤
こちらも血管を拡張して血圧を下げる作用があります。主に高血圧、狭心症、不整脈などの治療に使用されます。
ベータ遮断剤
心拍数を下げて、心臓の負担を減らす作用があります。主に高血圧、心不全、不整脈などの治療に使用されます。
利尿剤
体内の余分な塩分や水分を排出して、血圧を下げる作用があります。主に高血圧、浮腫、心不全などの治療に使用されます。
アルドステロン拮抗剤
アルドステロンというホルモンの働きを抑えて、血圧を下げる作用があります。主に高血圧、心不全、糖尿病性腎症などの治療に使用されます。
これらの薬は、体質によっては副作用が起こる可能性もあるため、医師との相談や定期的な検査をすることが推奨されています。また、複数の薬を併用することがあるため、服薬指導には十分に注意する必要があります。
高血圧の新しい治療法について
すでに何らかの薬を服用していたり、生活習慣を改善していても、なかなか血圧が下がらない人も多くいます。そこで現在新しい治療法の開発が進められています。
腎デナベーション術
高血圧を治療するための新しい治療法の一つです。この治療法は、腎臓動脈内に超音波や熱を用いて、腎臓神経を破壊することで、交感神経活動を抑制することを目的としています。交感神経は、心拍数や血圧を上げる作用があり、高血圧に関与していると考えられています。
腎デナベーション術は、内視鏡的に腎臓動脈にカテーテルを挿入し、腎臓神経を破壊することで行われます。この治療法は、手術に比べて非侵襲的であり、痛みや入院期間が短いなどの利点があります。
しかし、腎デナベーション術については、その有効性や安全性についての研究がまだ不十分であり、長期的な効果や副作用については不明な点があります。そこで現在も腎デナベーション術の治験が行われています。
まとめ
いかがでしたでしょうか。新薬開発だけでなく、新たな治療法も治験を通じて開発されていきます。
ここで紹介した内容はあくまで一般的な内容になるので、詳しくは治験募集サイトや治験施設、医師に確認しましょう。
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