日常のちょっとしたことに不安を感じたり、過剰に心配になったりといった気持ちが強くなってしまい生活に支障が出てしまう、そんなことありませんか?
ストレス社会において多くなっている現代病のひとつに「全般不安症」と呼ばれるものがあります。この記事では全般不安症について解説していきます。
【目次】
全般不安症とは
家族や友人、自分自身の健康や安全、仕事や学校、金銭など日常の様々なことについて過度に心配や不安を抱くことが挙げられます。
身体的な症状としては、疲れやイライラ、集中力の低下、筋肉の緊張、眠りの障害などが現れやすくなります。
「全般不安症」になりやすい方は、まじめで几帳面であったり神経質な性格な方に多いと言われていて、うつ病や統合失調症などの他の精神疾患との併存が多いと知られています。
中には自分はうつ病かもしれないと心療内科を受診する方も多く、うつ病と間違えられやすい病気とも言われています。
全般不安症の治療薬について
治療法については心理療法や生活習慣の改善が有効とされていますが、薬物療法も併用されることがあります。そこで代表的な治療薬をいくつか紹介します。
抗不安薬(アルプラゾラム、クロナゼパムなど)
抗不安効果があり、不安や緊張感を軽減する作用があります。ただし、依存症や副作用のリスクがあるため、長期間の使用は推奨されていません。
抗うつ薬(セレトニン再取り込み阻害薬など)
全般不安症の治療にも使用されます。抗不安作用がある一方で、副作用として眠気や倦怠感が生じることがあります。
ベンゾジアゼピン系薬剤(ロラゼパム、クロラゼプ酸など)
抗不安作用が強く、不安や緊張感を軽減する作用があります。ただし、依存症や副作用のリスクがあるため、短期間の使用に限定されます。
全般不安症の治療法や治療薬の開発
プラセボ対照二重盲検試験
新しい薬剤の効果を確かめるために、プラセボ(偽薬)と実際の薬剤を比較する試験方法です。また、被験者も自分がプラセボか薬剤を服用しているかわからないようにするために二重盲検と呼ばれます。
クロスオーバー試験
複数の治療法を比較するために、同じ被験者に複数の治療法を順番に試してもらう試験方法です。被験者のバイアスを避けることができます。
観察研究
治療法や薬剤の長期的な効果や副作用を調べるために、一定期間にわたって被験者を観察する試験方法です。ランダム化や盲検化はされないことが多く、統計的な分析には適していませんが、臨床現場での有用性を調べることができます。
いかがでしたでしょうか。新薬開発だけでなく、新たな治療法も治験を通じて開発されていきます。
ここで紹介した内容はあくまで一般的な内容になるので、詳しくは治験募集サイトや治験施設、医師に確認しましょう。
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